先生の言葉

2017.01.27 Friday

 

小学生のとき、

体育の先生に、授業が終わったあと何度か

「手に職をつけておけ」と言われていた。

 

当時のわたしはよく意味がわからなかったし、

その「手に職」の例として

クレーンの技術を持ったひとが珍しかったのか、

クレーン車の免許を勧められていたので、

(興味ないな。。。)と他人事のように聞いていた。

 

しかし時はながれ

手に職を持っておけ、という言葉は

高校生のわたしに何度も蘇ってきて、

デッサン力のなさと家から出してもらえない現状がかさなり

東京の美大を諦めたあとも、

どうしても絵を描いていたいなら

それで仕事ができるようにしようと決めて

地元のデザイン学校に進学した。

 

 

毎日毎時間、ほぼ美術しかない学生生活は夢のようだったが

やっぱり自分から

(向いてないなあ。。。)と早々と諦めモードに入り、

もうわたしの人生どうなるんだろうか、と

暗澹としていた頃

なぜか、一眼レフをもらって今に至るのだけど

 

それでも、

写真で食べていくには

あまりにも大変な毎日だった。

 

 

しかし、

しかしですよ。

今になってようやく

先生の言葉が身に沁みる。

 

娘が生まれたのである。

 

そろそろ、

一歳を迎えるとなれば

働くお母さんたちは復職の準備にとりかかり

保育園さがしをしているのだけど

 

わたしは

ころころ転がる娘のかたわらで

ずっと仕事ができている。

 

なんということでしょう。

 

生後6週間の娘(と夫)をつれて、

ロケ撮影をこなせたあとは

自信がついて

数々の仕事も

なんということもなく、娘と一緒に過ごせている。

 

どこに行くにも一緒。

となりで「遊んでくれないの〜」と、文句言われながらでも

こうしてPC打っている。

 

 

先生ありがとう。

いまになってようやくわかりました。

 

あっという間に大きくなっていく、

娘の成長を日々、見ていながら

すきな仕事に没頭できるなんて

本当にしあわせです。

 

もうすぐで歯が生えそうです。

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