わたしの暮らすところ

2014.05.27 Tuesday


写真を撮る夢を一番見る。
きょうも、朝、写真を撮る夢を見ながら目が覚めた。
寝ても覚めても、わたしのなかには
写真を撮ることが、しみついているのだと思う。

すこし休みをもらって、多分初めてくらいの長期休暇で、
いつも出来ないことをしてみようと思うのだけど
思い浮かぶのは、
データの整理とか部屋の片付けとか、
日常生活の延長のことしかなく、
ふだん全く見ないテレビを見ながら、いま流行のことに妙に感心したりして、
暇をつぶすというのがこんなに難しいのかと、
慣れてない休みに困惑してしまっている。

そしてあらためて、実家を見渡して、
山は緑で、田んぼには水がはられて日々稲が育ち、空は青く、風は澄み渡り、
鳥の声が聞こえるくらいで、ほかに雑音はなく
人びとの暮らしは穏やかで、
地上天国というのは、この実家のことではないのかなと急に思った。

どれだけ忙しかったんだろう。

そして、何かが足りないとそとに求めてばかりだったと気付く。

祖母の四十九日を終えた今月のはじめ、住職から冥土の話を聞く中
「でも、この家のほうがよっぽど天国ですね」とも言われていた。

面白いこと言うなぁ、と聞いていたけど、いまその意味がようやくわかったような気がする。


忙しく働くことがわたしのすべてだった。
こんな田舎にじっとしていてはだめだと思っていた。
だから何度も家を出て、新しい場所を求めた。
いままではそうでなくては、だめだったのだろうと思う。
自分の世界を拡げていくために、思いつくことはほとんど実行した。
けれど、いまの暮らしほど、豊かなものはどこにもなかった。
物質的には豊かだったけれど、心が貧しかった。
これからは、
何か足りないと外に求めることはもうやめたい。
誰かと比べて争うのはもうやめたい。

地に根をはったこと。それがいちばん、やりたいこと。
畑に種を蒔くように。

わたしが気付けなかっただけで、天国の要素はもうわたしの暮らしのなかにある。
そう思えるひとが、世界を平和にしていけるのではないかと思う。



 
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