いままでもこれからも

2014.05.24 Saturday


テレビの仕事で「写真をはじめた二十歳の頃の写真」を提出する機会があって、
アルバムを探して、なつかしい写真にふたたび出会うことになった。
これは、写真をはじめた頃のわたし。
少年のような格好をしている。
あっという間に時は流れて、
21世紀になって、
20歳の頃、思い描いていた世界のなかに、今、わたしは生きている。

色々つまづいたし、
正しいと思っていたことが間違えていたり、
誰かを傷つけたり、
自分をたくさん苦しめてきたと思う。

それでも、わたしが道を見失わず今まで貫いてこれたのは、
やっぱり果たしたい夢があったからだろう。

写真が撮りたい。
どこまでも、強い想いがあったからだろう。

わたしは理想を写真に投影する。
どうか世界が平和でありますように、
あなたがずっと笑顔でありますように、
理想を思い描いて、
一枚の写真に願いを託す。

今はわからなくても、何十年か経ったとき、
振り返ったときに、
かけがえのない時代を過ごしたことに気付いてほしいと思っている。

わたしの自己満足でしかないかもしれないけれど。


絶望よりは希望を
死よりは生を
争いよりは平和を
哀しみよりは喜びを

そうして、その願いが現実に変わった世紀をこの目で見ることができるなら。

いつまでも夢みている、そんな写真家がひとりくらいいてもいいんじゃないかと思う。
20歳の頃、思い描いていたこと。


写真でひとは救えないでしょうと言われたこともあったけれど
わたしの小さな活動が、渦を巻いて、世界へと広がることを夢みている。



 
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