さよなら2009

2009.12.31 Thursday


今年最後の寒波が
わたしの町をどこまでも白くする。 
雪の嵐は
もうすこしで終わりそうな今年の
最後を飾る。

白く白くどこまでも白い。
風にふかれて、雪が舞う。

年が終わっていく実感はあまりないけれど、
新しい年をむかえる、
この瞬間はとてもすきだ。

大殺界「陰影」の年ではあったけど
しかも後厄だったけど
六星占術も届かないくらい、
前進した2009年だった。

当るも八卦、当らぬも八卦。
なにごとも、本人の意思の力には及ばない。

年をとる度に、時間は早く過ぎていくというけど
わたしにとって
この1年はとても長いような気がした。
というより、とても濃かった。
3年は経過した気分だ。
去年の今頃のわたしが、ずいぶん古く感じる。

古いわたしを
葬り去る作業をひたすら続けて

(進化とは、とてもメンタルなものだから)

固定概念に縛られないように、
自分の内の声に耳をすまし、

きっと、今までのわたしでは選択しなかったことを
いくつも越えてきた。


変わりたいと思ったときから
ひとは何度でも生まれ変わることができる。
わたしはそう信じている。

臆病な自分も
さみしがりな本性も、
すべて認めて自由になって
成長とは知性ある生物の本来の姿であり
望めば自分の景色がどこまでも変わっていくことを知った。

わたしはどの時代も、
自分の可能性を試したかったのだ。

見たことのない風景を見て、
触ったことのない感触を確かめて
はじめての音楽、
はじめてのにおい、
はじめての言葉を知りたくて

わたしを内包するものが研ぎすまされるように
出来事を用意してきた。

25年前、
わたしがこの町から出ていく時の気持ちを
今も鮮明に覚えている。

好奇心がわたしのすべてだった。
この小さな世界から、
飛び出してみたかった。
8歳の子供にもわかる希望だ。

年月が流れ
ふたたび、この町に戻り
ずいぶん大人になった今も
あいかわらず似たようなことを考えている。

わたしの小さな世界が
どこまで広がっていくのかを確かめたい。


2010年によせる思いも、やはり希望だ。
少しずつ努力を重ねて
忍耐強くイメージをしよう。

世界が幸福でありますように。
あなたがずっと笑顔でいられますように。
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